「未来へ残したい、田人の情景」と題し、歴史ある田人の名所・旧跡をコラムでご紹介する「田人百景」第一回目は、県内でも有数の歴史的価値を誇る「満照寺不動堂」をお届けします。
いわきWEBアワードで2年連続ブログ賞を受賞した「いわき百景~未来へ贈る誇りの情景」を運営されているしゅうさんの全面協力により、皆様を田人の歴史へ誘います。
はじめまして、ブログ「いわき百景~未来へ贈る誇りの情景」を運営しているしゅうと申します。
今回、縁がありまして、たびと百景のコーナーを担当させていただくことになりました。僕はいわき生まれでもいわき育ちでもございませんが、数年間のいわき暮らしですっかりいわきが大好きになってしまいました。広大ないわき市ですが、ここ田人は歴史も古く、豊かな大自然と人々の暮らし溢れる里山の雰囲気が好きで、頻繁に通っている地域でもあります。
いわき外部の人間だからこその目線で、田人の魅力をお伝えできればと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。
さて、記念すべく第1回目です。いわき市には魅力的なお堂がたくさんありますが、国宝・白水阿弥陀堂の次に歴史的価値のあるお堂と言えば、この「満照寺不動堂」、別名「黒田不動堂」ではないでしょうか。
江戸時代初期から残る総欅造りの三間四面堂で、福島県指定重要文化財です。杉林に囲まれた階段を上ると見えてくる日本古来の萱ぶき屋根。僕はここの雰囲気が好きで、これまで何度か訪問しました。満照寺は福島八十八ヶ所霊場の第14番札所でもあります。
僕はお堂という建築物が好きです。黒澤明監督の「用心棒」や「椿三十郎」で主人公を演じる三船敏郎さんがお堂で寝てたりしますが、なんと説明すればいいでしょうか、古くから地域の人々に愛され静かに佇む、そういった人々の温もりが感じられる雰囲気が好きです。椿三十郎が昼寝するにはちょっと豪華すぎるお堂ですが、満照寺不動堂の雰囲気は江戸時代にタイムスリップしたかのような、静かでどこか不思議な場所です。
8月に行われる祭礼では、田人地区に伝わる「念仏太鼓」(いわき市指定無形民俗文化財)が奉納されるそうです。丘の上に建っていることもあり、見下ろせば田人町黒田の町並みを楽しめます。
遠野町と国道289号をつなぐ黒田の街道沿いに不動堂はあります。近くに来られた方は是非立ち寄って、悠久の時の流れ、街と一緒に年をとってきた不動堂の風情を楽しんでみてはいかがでしょうか。
四季を通じて、素敵な風情に出会えると思いますよ。
次回のたびと百景も、どうぞお楽しみに。
いわき市田人町黒田字別当62(地図)