「未来へ残したい、田人の情景」と題し、歴史ある田人の名所・旧跡をコラムでご紹介する「田人百景」第二回目は、紅葉の色づく「小土神社」をお届けします。
いわきWEBアワードで2年連続ブログ賞を受賞した「いわき百景~未来へ贈る誇りの情景」を運営されているしゅうさんの全面協力により、皆様を田人の歴史へ誘います。
秋も深まりつつありますね。
田人には、「四時川渓谷」や「戸草川渓谷」といった県内トップクラスの美しい紅葉名所がありますが、今年は残念ながら震災の影響により、渓谷への立ち入りはお勧めできません。場所によっては落石やがけ崩れなどにより立ち入り禁止となっています。
とはいえ、田人の秋はなにも渓谷だけではありません。せっかくですので、穴場の紅葉スポットをご紹介しましょう。
村社 小土神社。
常磐道勿来インターチェンジから国道289号線を田人方面へ。おふくろの宿を過ぎたちょっと先の右側です。
ここの紅葉をはじめてみたのは2008年の秋でした。それ以来毎年通っています。
立派な鳥居の先は橋があります。これは川ではなくてお堀でしょうか。水面に連なる落ち葉に風情があります。
階段を上がると一面銀杏の葉に囲まれた静かな境内。
昔から地区の人々によって大切にされてきた神社なのでしょう。
7月下旬には「小土神社夜祭(お籠もり)」が行われます。これは氏子青年が午前0時になると神社前の川で水垢難を行い千度詣りをする奇祭だそうで、私もまだ見たことがないのですが、かなり気になるお祭りです。
また、9月の敬老の日は「小土神社祭礼」です。氏子青年部による棒術や念仏太鼓の演技。児童による三匹獅子舞や子ども神輿渡御といった伝統芸能が奉納されます。
小土神社にまつわる面白い民話があります。
小土神社の祭神が若い頃、秋に耕した田の中を胡麻の杖をついて高下駄で歩いたら、転んでしまい、胡麻の枝で目を突いてしまって怪我をしたのだとか。
それ以来小土神社のある入旅人地区では、胡麻を作ってはならない、秋には田を耕してもならないとされ、今でもそれは守られているのだそうです。(たびとの民話より)
胡麻の枝って結構細いですよね。そんな若い頃おちゃめだった小土神社の祭神さんに会いに、紅葉真っ盛りの11月、訪ねてみてはいかがでしょうか。きっと素敵な風景に出会えると思いますよ。
いわき市田人町旅人字和再松木平70(地図)