日本人のタイへの渡航者数が激減している原因
タイへの渡航者数が激減している原因は、大きく分けて以下の2つが挙げられます。
- 物価上昇
タイでは、2022年以降、物価が上昇しています。特に、食料品や燃料などの価格が上昇しており、観光客の旅行費用を圧迫しています。このため、タイへの観光を検討している人の中にも、物価の高さに躊躇する人も少なくありません。
- 他の観光地の台頭
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、タイ以外の観光地への注目度が高まりました。例えば、ベトナムやカンボジアなどの東南アジアの国々は、タイに比べて物価が安く、新型コロナウイルスの感染状況も比較的良好です。このため、タイから他国への観光客の流出が進み、タイへの観光客の減少につながりました。
これらの原因により、2022年にはタイへの訪問者数は、前年比で約6割減少しました。タイ政府は、物価抑制や他の観光地との差別化を図るなど、渡航者数の回復に向けた取り組みを進めています。
具体的には、2023年2月からタイへの入国制限を緩和し、ワクチン接種済みの渡航者は、隔離措置なしで入国できるようにしました。また、タイの豊かな自然や文化をアピールする観光キャンペーンを実施しています。
これらの取り組みが奏功し、2023年にはタイへの訪問者数は、前年比で約4割増加しました。しかし、依然として新型コロナウイルス感染拡大以前の水準には回復しておらず、タイ政府はさらなる回復に向けた取り組みを進めていく必要があります。
このように、タイへの渡航者数の減少には、物価上昇と他の観光地の台頭という2つの大きな要因があります。
日本限定で言えば、円安誘導策だったアベノミクスの遺産で円安は続いています。
これらの要因を解消するために、さまざまな取り組みを進めているようですが、依然として課題は残されているようです。
まとめ
いまベトナム、インドネシアは熱い。